早いものでもう9月

よく聞く言葉である。僕もそう感じている。

なぜ自分がそう思うのか考えてみた。

昔、学生のとき受けたテストが簡単ですぐに解いてしまった。何度も見直ししてみたが、終了時間までまだ時間が残っている。このときの待ち時間はとても長く感じたことを記憶している。

逆に最後の方の問題にまで手がつかない状態のテストの時間ほど短いものは無かった。

人は年を取ると自分の生きてきた時間が長くなるので時間の経過を短く感じるとかいう説があるが、自分はそう思わない。

結局は先に書いた通り、時間が早く感じるのは、テストが終わらない状態なのである。自分の立てた目標に対して自分が到達していない=時間が過ぎるのが早く感じるのである。

人間は欲張りなので長く生きていると、この目標が大きくなりがちで、難しい問題解く時間が無いので年々時間の経過を早く感じてしまうのだと思っている。

ここまでは自分をテストを解いている生徒の視点で考えてみたが、それを見ている先生や他の生徒の立場に立ってみるとどうだろうか?早く問題が解き終わって机に突っ伏している者、時間ギリギリまで解いている者、隣の人の答案用紙を何とか盗み見ようとしている者など様々である。生徒側の視点では、クラスで一番最初に解き終わり、「先生、終わったんで帰っていいですか?」とか言って教室を出ていき、翌日満点の報告を受けるというのがベストである。逆に先生や他の生徒の視点に立つと、「いけ好かねえ奴だな。。」となる。

このように自分が優秀でそれをアピールすればするほど、周りの見る目は冷ややかになるということである。今の日本社会では、テストが早く終わったら、そのまま一生懸命見直しをしているふりをして、終了時間までなんとか時間をつぶし、みんなの前で答案をもらう時も先生に「お前また満点だぞ!」とか言われても、恥ずかしそうにして頭もポリポリ掻くというのがベストである。

話がよく分からない方向に行ってしまったが、「この文章にタイトルを付けるとしたらなんでしょう?」という問題だったとすれば、「人生はテストである」と解答します。